2005年11月06日
よさこいソーラン祭りと小樽公道レース
いまや北海道の初夏の風物詩ともなりつつあるよさこいソーラン祭りと小樽の公道レース計画には意外な共通点があります。そして、そこには2人のキーパーソンが存在します。
小樽で公道レースが行われようとしているわりにはご説明できるほど勉強しておらんのですが、とりあえずそのきっかけを改めて追いかけてみようと思いました。参考文献は週刊AUTOSPORTの半ページほどの「チャンプカー北の国へ」という連載と北海道小樽グランプリ推進協議会のHP(http://www.otaru-gp.com/)です。ご興味ある方はこちらもどうぞ。
そもそもかなり以前から「小樽で公道レースはできないか」という話が地元のモータースポーツ・ファンの中であったそうです。その中で現在もF1の中で伝統のレースとして知られているモナコ・グランプリの開催地、「モナコ」と「小樽」がとても似ている、と語った人物がいます。北海道出身の写真家、澤田賢志さんです。F1を中心に写真を撮っている方なのですが、実は以前当ブログでご紹介した長屋宏和選手をカートから復活させたときのキーパーソンのお一人です。(ご興味のある方はこちらの記事もどうぞ。[2005年8月28日「レース馬鹿」])
小樽とモナコ、両方の土地を知る澤田さんにとっては、同じ観光の街、そして、海と山に囲まれたロケーションなど、あまりにも似ている点が多いと感じたそうです。しかし、大きな違いも発見した。それがイベントの少なさ、だったそうです。モナコという土地は、いつも世界的なイベントが行われていて、年間52週のうち、70もイベントがある。
「これで良いのか」と感じた澤田さんは「小樽モナコ化計画」を思いつき、北海道新聞の知人に話したところ記事として取り上げられ、偶然それを見たラジオ局がとある番組のゲストとして澤田さんをゲストに呼ぶこととなりました。その番組のレギュラー・パーソナルティーは長谷川岳さんという方でした。
みなさんご存じの方も多いよさこいソーラン祭り。その創始者が実はこの長谷川岳さんです。長谷川さんが北海道大学に在学中に始めたこのお祭りももう10年以上経過し、すっかり札幌の初夏の風物詩となりました。祭りの開催中は大通公園や札幌市内各所の公道を閉鎖し、踊り子達が練り歩きます。
こうした道を利用したイベントのエキスパートとして、長谷川さんはその後「北海道みちとくらし未来のネットワーク」の委員に選出されました。
澤田さんの話をうけ、長谷川さんは道をみんなのものとして有効に使う手段の一つとして「小樽グランプリ化計画」を委員会に提案したのです。
委員会内では小樽グランプリ・チームが発足、各レースなどの視察が始まりました。委員会による活動は、やがて小樽市を動かし、「北海道小樽グランプリ推進協議会」が発足。さらに、内閣の地域再生計画(参照 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiikisaisei/)という「お墨付き」もあって一気に公道レースへの流れが作られることとなったのです。
公道レースの発端がよさこいソーラン祭りにあるとは、意外な発見でした。
考えてみればお祭りも公道レースも、公道を閉鎖して開催される大きなイベントです。レース=祭りと考えてもおかしくない。実はWRCが十勝で開催された流れもここにあって、全てが「道が誰のものなのか」「道をどう使うべきか」という問いかけからはじまっているわけです。
公道を使う、という前例は既にありますが、実際に新しいイベントを立ち上げるとなると大変なことだと思います。今後も小樽グランプリに関しては注目していきたいと思います。
そもそもかなり以前から「小樽で公道レースはできないか」という話が地元のモータースポーツ・ファンの中であったそうです。その中で現在もF1の中で伝統のレースとして知られているモナコ・グランプリの開催地、「モナコ」と「小樽」がとても似ている、と語った人物がいます。北海道出身の写真家、澤田賢志さんです。F1を中心に写真を撮っている方なのですが、実は以前当ブログでご紹介した長屋宏和選手をカートから復活させたときのキーパーソンのお一人です。(ご興味のある方はこちらの記事もどうぞ。[2005年8月28日「レース馬鹿」])
小樽とモナコ、両方の土地を知る澤田さんにとっては、同じ観光の街、そして、海と山に囲まれたロケーションなど、あまりにも似ている点が多いと感じたそうです。しかし、大きな違いも発見した。それがイベントの少なさ、だったそうです。モナコという土地は、いつも世界的なイベントが行われていて、年間52週のうち、70もイベントがある。
「これで良いのか」と感じた澤田さんは「小樽モナコ化計画」を思いつき、北海道新聞の知人に話したところ記事として取り上げられ、偶然それを見たラジオ局がとある番組のゲストとして澤田さんをゲストに呼ぶこととなりました。その番組のレギュラー・パーソナルティーは長谷川岳さんという方でした。
みなさんご存じの方も多いよさこいソーラン祭り。その創始者が実はこの長谷川岳さんです。長谷川さんが北海道大学に在学中に始めたこのお祭りももう10年以上経過し、すっかり札幌の初夏の風物詩となりました。祭りの開催中は大通公園や札幌市内各所の公道を閉鎖し、踊り子達が練り歩きます。
こうした道を利用したイベントのエキスパートとして、長谷川さんはその後「北海道みちとくらし未来のネットワーク」の委員に選出されました。
澤田さんの話をうけ、長谷川さんは道をみんなのものとして有効に使う手段の一つとして「小樽グランプリ化計画」を委員会に提案したのです。
委員会内では小樽グランプリ・チームが発足、各レースなどの視察が始まりました。委員会による活動は、やがて小樽市を動かし、「北海道小樽グランプリ推進協議会」が発足。さらに、内閣の地域再生計画(参照 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiikisaisei/)という「お墨付き」もあって一気に公道レースへの流れが作られることとなったのです。
公道レースの発端がよさこいソーラン祭りにあるとは、意外な発見でした。
考えてみればお祭りも公道レースも、公道を閉鎖して開催される大きなイベントです。レース=祭りと考えてもおかしくない。実はWRCが十勝で開催された流れもここにあって、全てが「道が誰のものなのか」「道をどう使うべきか」という問いかけからはじまっているわけです。
公道を使う、という前例は既にありますが、実際に新しいイベントを立ち上げるとなると大変なことだと思います。今後も小樽グランプリに関しては注目していきたいと思います。
Posted by いこう斎 at 12:22│Comments(0)
│北海道で公道レースを
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