BS『シャーロック・ホームズの冒険』ハイビジョンリマスター版

いこう斎

2013年12月23日 23:45

 お久しぶりでございました。いこう斎ですf(_ _;)m
 1ヶ月ぶりのエントリーでしょうか(^^;)。いや~、書くことないんですよ。
 まぁすっかり出不精なのがいけないんですけども。雪が降って来ちゃってますます出不精に(^^;)
 そんなもんだからついついテレビばっかり見るわけですが(^^;)

 少ない当ブログへのご来訪者の方々の中に、最近『シャーロック・ホームズの冒険』関連の検索で入ってこられる方もいるようで、今回はその話をしようかなぁと。
 最近NHKのBSでかの『シャーロック・ホームズの冒険』ハイビジョンリマスター版が放送されています。

シャーロック・ホームズの冒険 ハイビジョン・リマスター版 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/sherlockholmes/


 
 いわゆる映像化されたシャーロックの中では再現度がトップクラスといわれるグラナダ版の映像で、シャーロックというよりかはむしろ露口茂さんのファンであるワタクシにとっても思い出深い作品。何度かブログのネタとしても取り上げております。

2010/04/03

2010/06/17


 以前取り上げたものと大きく違うのは、2カ国語かつ完全版ということ。

 元々グラナダTVで作られたときは放送時間が通常1話50分を越える作品だったのですが、NHK(地上波)で放送されるときに諸事情あって45分くらいまでカットされて放送されました。
 そこに露口さんや長門裕之さん、福田豊土さんがアフレコして完成したのがこれまでの2カ国語版で、これは以前のブログで取り上げたCS・AXNミステリーで拝見することができました。
 同じAXNミステリーで完全版(要はカット部分無し)の字幕版というのも放送されていて、これも何話か見ましたが、これはこれで色々発見があって面白かったです。

 で、今回のハイビジョンリマスター版ですが、元々アフレコされなかった部分はDVD化されたときに他の声優さんが吹き替え(正確には最初のDVDは日本語の無い部分は字幕対応だったらしい。新録部分は後に追加されたもの)、さらにブルーレイ化されるにあたって画像(音声も?)をハイビジョン化したのが今作と思われます。
 なので、DVDもBDも持っていないワタクシは今回初めて「2カ国語完全版」を拝見しました。

 が。これ、違和感が(^^;)
 オリジナルの吹き替えの方は良いんですよ。それで慣れてきましたし。ところが追加部分に入ったとたん人柄が変わる(^^;)。
 特にシャーロック・ホームズの吹き替えが違いすぎて「えっ?(((・・;)」って感じ。
 声質はある程度仕方ないとは思いますが、お芝居の方向性が違うんですよね。シャーロックが長台詞であるほどそれが突出してしまう。今回のリマスター版を初めて見た方はやっぱり戸惑う方も多いようです。

 だったら全部新しく吹き替えちゃえ、って話もあるんですけど、やっぱり露口さんのお声がなぁ。元々ホームズを演じているジェレミー・ブレットとは声質こそ違いますが、そのお芝居の意図をちゃんと汲んでいることもあって聞いていて違和感がない。それを消してしまう、っていうのはやっぱり惜しい話です。

 それと、ゲスト声優さんに高名な俳優さんが起用されているのも吹き替えを新しくできない要因だと思います。
 改めて見てみると、シャーロックの兄・マイクロフトが松村達雄さんだったり、「曲がった男」が佐野浅夫さんだったり、その回の依頼人が近藤洋介さんだったり…国広富之さんとか西沢利明さんとか、なんか名優さんばっかり出てきます。
 一昔前の俳優さんのお芝居のポテンシャルの高さに息を呑むわけですが、同時にこれは新録できないだろうとつくづく思うわけです。
 あと、先日の「入院患者」の回に「穴子さん」「すべらな~い話」の若本規夫さんが出ていらして、現在中堅~大御所クラスの声優さんが華を添えているのも落とせないところではあります。

 今にして思えば何故カットしちゃったんだ、と思わざるを得ないわけで…せめて全部吹き替えが終わってからカットしていれば…とも。
 まぁ物語の進行には影響ありませんし(むしろストーリー的につながる部分もある)これはこれで楽しめますが…
 できればカットした方の2カ国語も放送してくれないかね、ワトスンくん(声:露口茂)
 
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