映画『しあわせのパン』
遅ればせながら映画『
しあわせのパン』を観て参りました。
ホントは北海道では1月21日から先行で公開されていたんですが、結局今になってしまいました(^^;)。もう一個言うと、ホントは夕張へ行ってファンタスティック映画祭を見たかったんですが、諸事情ありまして断念。せっかく映画を観る気になったので、手っ取り早くこちらの方を観に行ったという次第だったり(^^;)。
映画『しあわせのパン』公式サイト
http://shiawase-pan.asmik-ace.co.jp/index.html
この映画を知ったのは以前『
探偵はBARにいる』を観に行ったときにもらったチラシだったかと。
大泉洋大先生が出ていることもありますが、スタッフの名義の中に「
企画・鈴井亜由美」の名前が。「水曜どうでしょう」の「ベトナム縦断」にも登場した、ミスターどうでしょう・鈴井貴之の妻であり、「クリエイティブオフィスキュー」の副社長(「フクシャ」で通るらしい(笑))でございます。だからこの映画自体にオフィスキューさんが一枚かんでいるという次第。
そのフクシャが「
北海道の知られていない魅力を伝える映画を創りたい」という思いから企画され、メガホンをとったのが
三島有紀子さんという女性監督。
だから全体的に女性的な感覚に溢れた感じの映画でした。
ストーリーの詳細は省きますが、全体的に穏やかでハートウォーミングなお話がオムニバスで続く感じです。何にも考えずにふわっと観に行くと良い感じですよ。
先ほども言ったように実に女性的。それはいわゆる小道具だったり
原田知世さん演じる「りえさん」と大先生演じる「水縞くん」の夫婦関係だったり…実に細やかです。
あと世界観が独特で、特に舞台となる「カフェ・マーニ」の近所に住んでいる方々が面白いです。
なんでも「やぁ」って挨拶する「阿部さん」(
あがた森魚さん)
何をどこにどう配達するのかまったくもって不思議な「郵便屋さん」(
本多力さん)
やたら子だくさんな「広川さんご夫妻」(
中村靖日さん・
池谷のぶえさん)
そして、今回実は登場人物の中で一番大好きな「陽子さん」(
余貴美子さん)。この陽子さん、通称が「
地獄耳の陽子さん」。どこからその情報が聞こえてくるのか、もう特殊能力としか言いようのない地獄耳ぶりでむしろ怖いです(^^;)
カフェにお客様が訪れることで一つのストーリーが進むわけですが、どのお話にも「
一つのパンを分け合う」というシーンがあります。
ご飯はそれぞれ茶碗に盛ってしまうのであまり印象がないんですが、パンって大きいものだと切ったちぎったりして
みんなで分けて食べるんですよね。それが一つのキーワードになっています。
「
わけあうたびに わかりあえる 気がする」
…それが映画のキャッチフレーズです。
焼きたてのパンを分け合って食べるシーンを見てると、なんだかこっちもパンが食べたくなっちゃいます(#^.^#)
なんともほんわかとした良い映画でした。
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